数々の作品でキャラクターデザイン、アレンジ、造形を手がける
造形作家界の巨匠、竹谷隆之氏。
2011年にホットトイズは竹谷氏とコラボレーションし、
偉才・鬼木祐二氏が原型製作を行なった
【アーティスト・コレクション】の記念すべき1体、
サムライ・プレデターの1/6スケールフィギュアをリリースしました。

今回、12年の時を経て待望の第2弾が実現!
【アーティスト・コレクション】『エイリアンVS.プレデター』1/6スケールフィギュア 
赤鬼サムライ・プレデター(竹谷 隆之 x 鬼木 祐二)

本作についてお話を伺いました。

- 竹谷さん、再びホットトイズとのコラボレーションが実現して嬉しいです!
このプロジェクトに改めて取り掛かってみていかがですか?
また、2体目となる今回のサムライ・プレデターを手掛けるに当たって、
1体目の制作過程との違いや変化はありますか?


1体目のサムライ・プレデターのコラボレーション以来、再びこのプロジェクトに声をかけていただき、
参加できることをとても嬉しく思います。
2体目となる今回のバージョンでは、新たに兜の要素を取り入れ、
「赤備え」という日本独特の軍団編成にインスピレーションを得ました。
真紅のカラーデザインはその影響を受けています。

- 「赤備え」とは何ですか?

「赤備え」とは、全身を真紅で覆った独特の装いを表しています。
戦国時代から江戸時代にかけて、主に武勇に秀でた武将や精鋭部隊によって着用されました。

- とても魅力的なコンセプトですね。「赤備え」の要素をどのようにデザインに取り入れたのでしょうか?

戦国時代にプレデターが日本に上陸し、織田信長の一族に支配された
エイリアンの軍団と戦うというシナリオを想像しました。
味方する人間がプレデターのために真紅の鎧兜を作ったという設定です。

- 兜には日本語の文字がデザインされていますよね。これには何か特別な意味や理由があるのでしょうか?

兜の前立てに書かれた日本語は、骨を意味する「髑」という文字です。
前立ては侍の兜の前面に取り付けられる装飾的な金具で、特定の家や一族、部隊、階級、個人の特徴、
神話的なモチーフを象徴し、神聖な力や勇敢さなどを呼び起こすものです。
また、プレデターは気に入った獲物の頭蓋骨を戦利品として集めることで知られています。
髑髏は戦いにおける名誉と手ごわい獲物の存在の両方を表しているため、この文字がぴったりだと思いました。

Photo by Keiko Takeya

2024.10.2